作成日: 2022/04/20 最終更新日: 2022/04/20
文書種別
使用方法
詳細
ActiveReportsを開発に使用する場合、開発環境でライセンス認証を行う必要があります。
また、このライセンス認証とは別に、ActiveReportsを使用したアプリケーションを実行・配布するには、正規の開発ライセンスを使用して作成されたことを示すライセンス情報をそのアプリケーションに組み込む必要があります。
この組み込み作業が適切に行われていない場合、ライセンス認証が正常に行われている開発環境で作成したアプリケーションであっても、以下のようなライセンスのエラーが発生する場合があります。
- ライセンスがない状態でビルドされたため実行できません
- XXXX(コントロール名)のライセンスが見つかりませんでした
- アプリケーションにライセンスが正しく付与されていません
- LicenseException
製品ヘルプの以下のトピックに、考えられる原因とその対処方法の詳細が記載されています。上記のような問題が発生する場合は、こちらの内容をご覧ください。
なお、ライセンスエラーが生じた場合に、ご確認いただく主なポイントとしては、以下の3つが挙げられます。上記製品ヘルプ等の内容とあわせてご確認ください。
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適切なプロジェクトにライセンスファイルが追加されていること
アプリケーションが複数のプロジェクトから構成されている(別のプロジェクトで定義されたレポートを呼び出している)場合、Licenses.licxファイル(以下、ライセンスファイル)によるライセンス情報の組み込みは、レポートクラスが登録されているプロジェクトに対してではなく、そのプロジェクトを呼び出している側のプロジェクトに対して行う必要があります。
製品ヘルプの「アプリケーションのライセンスの組み込み」の"他のアセンブリからの利用"の項をご参考の上、適切なプロジェクトに対してライセンスファイルが設定されているかご確認ください。
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ライセンスファイルのプロパティでビルドアクションが適切に設定されていること
ライセンスファイルについて、そのビルドアクションが"埋め込まれたリソース"に設定されていなければ、ライセンス情報が正しくアプリケーションに登録されません。
ソリューションエクスプローラ上でライセンスファイルを選択し、プロパティウィンドウからビルドアクションが"埋め込まれたリソース"に設定されているかご確認ください。
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ライセンスファイル内の記述が正しいこと
ライセンスファイルには、アプリケーションで使用しているActiveReportsの機能に応じて、複数のライセンス文字列を記述する必要があります。
例えば、ライセンスファイルに記載する
GrapeCity.ActiveReports.SectionReport, GrapeCity.ActiveReports
という記述は「セクションレポートのレポートエンジン」についてのライセンス文字列になります。「セクションレポートのレポートエンジン」は、セクションレポートを実行するために必須のコンポーネントですので、ライセンスファイルには上記の文字列が必ず記述されていなければなりません。
一方、作成したレポートをPDF出力する場合には、上記「セクションレポートのレポートエンジン」の文字列以外に、以下のような「PDFエクスポートフィルタ」のライセンス文字列も記載する必要があります。
GrapeCity.ActiveReports.Export.Pdf.Section.PdfExport, GrapeCity.ActiveReports.Export.Pdf
特に、旧バージョンで作成したプロジェクトを移行した時、これらのライセンス文字列が不足しているため、ライセンスエラーが発生する場合があります。
製品ヘルプの「アプリケーションのライセンスの組み込み」をご参照の上、ライセンス文字列の記述内容に誤りや不足がないかご確認ください。