作成日: 2022/04/20 最終更新日: 2022/08/01
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ActiveReports for .NET 16.0J は、Azure Web Appsを運用環境として正式にサポートしています。
以下のアプリケーション形態・ライブラリがサポートの対象になります。
- ASP.NETアプリケーション
- ASP.NET Coreアプリケーション
- ASP.NET Core Blazorアプリケーション
- JSビューワ用JavaScriptライブラリ
- Webデザイナ用JavaScriptライブラリ
ただし、Azure Web Apps上でアプリケーションを運用する場合、いくつか制限事項があります。
詳しくは、以下の内容をご覧ください。
種類 | 制限内容 | レポート | 回避方法 | ||
---|---|---|---|---|---|
セ ク シ ョ ン |
ペ ー ジ |
R D L |
|||
コントロール | TextBoxの書式設定(Formatプロパティ)を通貨型("C")に設定した時、通貨記号がドルマーク($)になります。 | ✓ | ✓ | カルチャの設定を追加します。 ※1 |
|
TextBoxの書式設定(Formatプロパティ)を日付型("D")に設定した時、英語圏表記になります。 ■例 通常:2022年7月29日 Azure:Friday, 29 July 2022 |
✓ | ✓ | カルチャの設定を追加します。 ※1 |
||
Picture(セクションレポート)やImage(ページ/RDLレポート)にメタファイル画像を表示している場合、レポートを表示できません。 | ✓ | ✓ | ✓ | なし(Azure Web Apps側の制限として、メタファイル画像の操作ができません。) | |
Chartコントロールを含むセクションレポートを表示できません。 | ✓ | ChartコントロールのImageTypeプロパティを"Png"に設定する。(ラスタ形式でグラフ画像を描画するため、グラフの画質はメタ形式に比べて落ちます。) | |||
RichTextBoxコントロールに画像を含むリッチテキストが設定されている場合、レポートを表示できません。 | ✓ | なし | |||
エクスポート ※2 |
Azureの課金プランがFree/Sharedの場合、レポートをPDF形式でエクスポートした時に日本語の文字間隔が不正になります。 |
✓ | なし(Basic以上のAzure課金プランを選択してください。) |
※1
ASP.NETアプリケーションの場合、web.configファイルに設定を追加します。
<system.web>
<globalization uiCulture="ja" culture="ja-JP"/>
</system.web>
ASP.NET Coreアプリケーションの場合、StartupクラスのConfigureメソッドに設定を追加します。
using Microsoft.AspNetCore.Localization; using System.Collections.Generic; using System.Globalization; ---- public void Configure(IApplicationBuilder app, IWebHostEnvironment env) { // Add Start var cultureInfo = new CultureInfo("ja-JP"); app.UseRequestLocalization( new RequestLocalizationOptions { DefaultRequestCulture = new RequestCulture(cultureInfo), SupportedCultures = new List { cultureInfo, }, SupportedUICultures = new List { cultureInfo, } } ); // Add End if (env.IsDevelopment()) { app.UseDeveloperExceptionPage(); } app.UseReporting(settings => { settings.UseEmbeddedTemplates(EmbeddedReportsPrefix, Assembly.GetAssembly(GetType())); settings.UseCompression = true; }); app.UseMvc(); }
※2
OSがLinuxの場合、日本語フォントがインストールされていないと、日本語をPDFに出力できません。
これはAzure固有の制限ではなく、Linuxで運用する場合の全般的な制限です。