作成日: 2023/01/16 最終更新日: 2023/03/02
文書種別
使用方法
詳細
ActiveReports for .NET 16.0J のセクションレポートは、CompatibilityModeというプロパティでレンダリングエンジンを選択可能になっています。
GDIを選択した場合、旧来のレンダリングエンジン(GDI/GDI+)が使用されます。
CrossPlatformを選択した場合、クロスプラットフォームでの実行に対応した新しいレンダリングエンジンが使用されます。
ただし、GDIのレンダリングエンジンはプラットフォームによっては使用できません。
以下をご確認ください。
.NET Framework の場合
どちらのレンダリングエンジンも使用可能です。
デフォルトではGDIが使用されますが、レポートのプロパティでCrossPlatformに変更できます。
ただし、CrossPlatformとGDIでは描画結果が完全には一致しない場合があります。
旧バージョンから移行した場合などはGDIのまま使用することをお勧めします。
(旧バージョンで作成したレポートファイルのCompatibilityModeはGDIになるので、手動で変更する必要はありません)
ASP.NET Core の場合
必ずCrossPlatformのレンダリングエンジンが使用されます。
実行環境がWindowsであっても、GDIのレンダリングエンジンを使用することはできません。
.NET Core および .NET(5+) の場合
Windowsフォームなどのデスクトップアプリで使用する場合も、デフォルトではCrossPlatformが使用されます。ただし、この場合は以下のコードでGDIに変更できます。
var rpt = new SectionReport1();
rpt.CompatibilityMode = GrapeCity.ActiveReports.Document.CompatibilityModes.GDI;
viewer1.LoadDocument(rpt);
※注意事項
Viewerの印刷ボタンやSectionDocumentのPrintメソッドで印刷を実行するとき、CrossPlatformのレンダリングエンジンでは文字が画像として描画されます。そのため、プリンタドライバの仕様によっては、文字が欠ける等の問題が発生する可能性があります。
.NETのデスクトップアプリで印刷を実行する場合は、GDIに変更することをお勧めします。