作成日: 2023/05/24 最終更新日: 2024/02/28
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SpreadJSのバージョン14Jでは、SpreadJSデザイナの機能をコンポーネント化した「リボンコンテナ」が追加されました。「リボンコンテナ」を使用したアプリケーションを配布する場合、SpreadJS本体のほかに「リボンコンテナ」にもライセンスキーを設定する必要があります。
ただし、「リボンコンテナ」の機能を使用する場合は、「通常版」の配布ライセンスが必要です。「機能限定版」の配布ライセンスには「リボンコンテナ」の配布用ライセンスキーが含まれないため、「リボンコンテナ」の機能を使用したアプリケーションを配布することができません。
本ナレッジでは、「機能限定版」の配布ライセンスを使用した場合の動作や、「機能限定版」の配布ライセンスでは使用できない「リボンコンテナ」の機能について説明します。
目次
1.「機能限定版」を使用した場合の動作
「リボンコンテナ」の配布用ライセンスキーを設定せずに、「リボンコンテナ」の機能を使用した場合、開発環境と運用環境では以下のような動作になります。
(1)開発用のライセンスキーを設定し、ローカル環境上で実行した場合
リボン上に「ライセンス情報」のタブが表示され、「リボンコンテナのライセンス情報が設定されていません。」というメッセージが表示されます。ただし、「リボンコンテナ」の機能を使用すること自体は可能です。
(2)SpreadJS本体の配布用ライセンスキーのみを設定し、運用環境上で実行した場合
「リボンコンテナ」の配布用ライセンスキーを設定しない場合、「リボンコンテナ」の部分に「リボンコンテナのライセンス情報が設定されていません。」というメッセージが表示されます。この状態で「リボンコンテナ」の機能を使用することはできません。
2.「機能限定版」で使用できないリボンコンテナの機能
「リボンコンテナ」に含まれる機能について説明します。これらの機能は、「リボンUI部分」を表示しているかどうかにかかわらず、「機能限定版」の配布ライセンスでは使用できません。
なお、「リボンコンテナ」に含まれるダイアログやコンテキストメニューなどから設定する項目(各種プロパティ)を、コード上で設定することは、基本的に可能です。
(1)リボンUI部分
「リボンコンテナ」のメイン機能となる、リボンUIの部分は、「機能限定版」の配布ライセンスでは使用できません。
(2)各種のUI部品
リボン上の各メニューから表示されるダイアログなどのUI部品は、すべて「リボンコンテナ」の機能に含まれるため、「機能限定版」の配布ライセンスでは使用できません。以下は対象となるUI部品の一例です。
UI部品(ダイアログ)の名称 | サンプル画像 |
セルの書式設定 | |
検索と置換 | |
新しい書式ルール | |
データの入力規則 |
(3)コンテキストメニュー
スプレッドシート上を右クリックして表示されるコンテキストメニューは、「リボンコンテナ」を使用しているかどうかによって、メニューの表示が異なります。
下記「サンプル画像」の赤枠部分は、「リボンコンテナ」の機能に含まれるため、「機能限定版」の配布ライセンスでは表示されません。また、「チャート」「シェイプ」「ピクチャ」については、コンテキストメニュー自体が表示されません。
右クリックする場所 | 「リボンコンテナ」のメニュー項目 | サンプル画像 |
セル | 1. 挿入 2. 削除 3. セルの書式設定 4. リンク 5. リッチテキスト 6. 名前の定義 7. タグ 8. カスタムソート |
|
コーナーセル | 1. セルの書式設定 2. 名前の定義 3. タグ 4. カスタムソート |
|
行ヘッダ | 1. セルの書式設定 2. タグ 3. 行の高さ 4. ヘッダ |
|
列ヘッダ | 1. セルの書式設定 2. タグ 3. 列の幅 4. ヘッダ 5. アウトライン列 |
|
シートタブ | 1. 移動またはコピー 2. シートタブの表示位置 3. シートの保護 4. シート見出しの色 5. タグ |
|
テーブル | 1. カスタムソート 2. テーブル 3. セルの書式設定 4. リンク 5. リッチテキスト 6. 名前の定義 7. タグ |
|
チャート | 全項目 | |
シェイプ | 全項目 | |
ピクチャ | 全項目 |
(4)サイドパネル
スプレッドシートの右側に表示されるサイドパネル(画像の赤枠部分)のうち、以下は「リボンコンテナ」の機能に含まれるため、「機能限定版」の配布ライセンスでは使用できません。
- チャートの書式設定
- シェイプの書式設定
- ピクチャの書式設定
- 代替テキスト
- 選択
3.「機能限定版」でも使用できる機能
SpreadJS本体に含まれている機能のうち、「リボンコンテナ」の機能と区別がつきにくいものを以下に挙げます。これらの機能は、「機能限定版」の配布ライセンスでも使用可能です。
(1)各種のUI部品
(2)サイドパネル