作成日: 2023/06/16 最終更新日: 2024/07/16
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ActiveReports for .NET 16.0JはDioDocsの英語版であるGrapeCity.Documentsに依存しています。DioDocsとGrapeCity.Documentsは異なるNuGetパッケージとして公開されていますが、名前空間は共通になっています。
そのため、ActiveReports for .NET 16.0JとDioDocsを同一プロジェクトで使用するときは、ActiveReportsが依存しているGrapeCity.Documentsと同じバージョンのDioDocsを使用する必要があります。
バージョンの対応は以下の通りです。
ActiveReports | DioDocs |
---|---|
16.0J 初版 (16.0.0) | V5J (>= 5.0.0.774 && < 6.0.0) |
16.0J SP1 (16.1.0) | V5J (>= 5.2.0.802 && < 6.0.0) |
16.0J SP2 (16.2.0) | V6J (>= 6.1.2 && < 7.0.0) |
16.0J SP3 (16.3.5) | V6J (>= 6.2.2 && < 7.0.0) |
また、上記の組み合わせであっても、アセンブリバージョンのリダイレクト設定が必要になります。
リダイレクト設定が適切でない場合、以下のようなエラーが発生します。
System.IO.FileLoadException: 'ファイルまたはアセンブリ 'GrapeCity.Documents.Imaging, Version=5.2.0.802, Culture=neutral, PublicKeyToken=d55d733d2bfd5065'、またはその依存関係の 1 つが読み込めませんでした。見つかったアセンブリのマニフェスト定義はアセンブリ参照に一致しません。 (HRESULT からの例外:0x80131040)'
リダイレクト設定はNuGetパッケージのインストール時に自動で追加されますが、インストールの順番によっては適切な設定にならない場合があります。
上記のようなエラーが発生する場合は、app.configファイルにリダイレクト設定を追加してください。
ActiveReports for .NET 16.0J SP1 (16.1.0) と
DioDocs for PDF V5J SP2 (5.2.0.800) を併用する場合の設定例
<dependentAssembly>
<assemblyIdentity name="GrapeCity.Documents.Imaging" publicKeyToken="d55d733d2bfd5065" culture="neutral" />
<bindingRedirect oldVersion="0.0.0.0-5.2.0.802" newVersion="5.2.0.800" />
</dependentAssembly>
<dependentAssembly>
<assemblyIdentity name="GrapeCity.Documents.Pdf" publicKeyToken="d55d733d2bfd5065" culture="neutral" />
<bindingRedirect oldVersion="0.0.0.0-5.2.0.802" newVersion="5.2.0.800" />
</dependentAssembly>
ActiveReports for .NET 16.0J SP2 (16.2.0) と
DioDocs for PDF V6J SP1 (6.1.3) を併用する場合の設定例
<dependentAssembly>
<assemblyIdentity name="GrapeCity.Documents.Imaging" publicKeyToken="d55d733d2bfd5065" culture="neutral" />
<bindingRedirect oldVersion="0.0.0.0-6.1.3.0" newVersion="6.1.3.0" />
</dependentAssembly>
<dependentAssembly>
<assemblyIdentity name="GrapeCity.Documents.Pdf" publicKeyToken="d55d733d2bfd5065" culture="neutral" />
<bindingRedirect oldVersion="0.0.0.0-6.1.3.0" newVersion="6.1.3.0" />
</dependentAssembly>
※制限事項
DioDocsを併用しているプロジェクトでコード形式セクションレポートのデザイナを開くと、TextBoxなどのコントロールに前述のエラーが表示されます。
コード形式セクションレポートのデザイナも内部的にGrapeCity.Documentsの機能を使用しています。
アセンブリバージョンのリダイレクト設定はアプリケーションの実行時にのみ適用されます。
Visual Studioに組み込まれたデザイナには適用されないため、このエラーを回避することはできません。
本動作は製品の制限事項となります。
お手数ですが、スタンドアロンのデザイナでレポートファイル(.rpx)を編集し、デザイナに読み込む方法などをご検討ください。