作成日: 2024/04/10    最終更新日: 2024/10/18

 

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ActiveReports for .NET 18.0J では、System.Drawingへの依存関係を削除したため、多数の名前空間が変更されています。詳細は製品ヘルプの「変更点」をご確認ください。

名前空間の変更はファイルコンバータの処理で更新されない場合があります。
該当する記述でエラーが発生する場合は、手動で変更してください。

1. System.Drawing.Printing ⇒ GrapeCity.ActiveReports.Printing
2. System.Drawing.Image ⇒ GrapeCity.ActiveReports.Document.Drawing.Image
3. GrapeCity.ActiveReports.Drawing ⇒ GrapeCity.ActiveReports.Document.Section

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System.Drawing.Printing ⇒ GrapeCity.ActiveReports.Printing

旧バージョンの印刷機能では .NET標準のSystem.Drawing.Printing名前空間を使用していましたが、バージョン18.0Jでは製品独自のGrapeCity.ActiveReports.Printing名前空間を使用します。

ActiveReports以外の処理でSystem.Drawing.Printingが使用されている可能性があるため、この変更はファイルコンバータの更新対象になっていません。

新しい記述例は以下のナレッジをご確認ください。

レポートの用紙サイズを設定する方法

印刷設定をコード上であらかじめ設定する方法は？

 

※制限事項

18.0JのSectionDocument.PrinterはSystem.Drawing.Printing.PrintDocumentを継承していません。
そのため、セクションレポートの描画結果をPrintDocumentとして扱う処理は18.0Jでは実現できません。
具体的には以下のような処理がエラーになります。

var rpt = new SectionReport1();
rpt.Run();

var printDialog = new System.Windows.Forms.PrintDialog();
printDialog.Document = rpt.Document.Printer;

if(printDialog.ShowDialog() == DialogResult.OK)
{
    printDialog.Document.Print();
}

旧バージョンで上記のような処理を実行していた場合は、ActiveReportsのViewerコントロールやPrintメソッドを使用して印刷するように変更してください。

 

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System.Drawing.Image ⇒ GrapeCity.ActiveReports.Document.Drawing.Image

PictureコントロールのImageプロパティは、System.Drawing名前空間のImageクラスからGrapeCity.ActiveReports.Document.Drawing名前空間のImageクラスに変更されました。

画像を動的に設定している場合、名前空間の変更が必要になります。

新しい記述例は以下のナレッジをご確認ください。

レポート上に動的に画像を表示させる方法は？

 

※制限事項

新しい名前空間のImageクラスは画像の読込のみをサポートしてます。
画像の操作や保存を行うメソッドは実装されていません。
それらの処理が必要となる場合は、一旦、System.Drawing.Imageに読み込んでから再設定してください。

private void detail_Format(object sender, EventArgs e)
{
    // 画像のバイナリデータをSystem.Drawing.Imageに読み込む
    var image1 = System.Drawing.Image.FromStream(new MemoryStream(picture1.ImageBytes));

    （image1のメソッドを呼び出す処理）

    // Pictureコントロールに再設定する
    var ms = new MemoryStream();
    image1.Save(ms, System.Drawing.Imaging.ImageFormat.Png);
    picture1.ImageBytes = ms.ToArray();
}

 

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GrapeCity.ActiveReports.Drawing ⇒ GrapeCity.ActiveReports.Document.Section

以下の列挙型はバージョン14.0Jでのみ異なる名前空間に属していました。
バージョン14.0Jから移行する場合は、手動での変更が必要です。

• TextAlignment
• TextJustify
• VerticalTextAlignment
• WrapMode

◆サンプルコード

var rpt = new SectionReport1();
rpt.Run();

// 14.0J
rpt.Document.Pages[0].TextAlignment = GrapeCity.ActiveReports.Drawing.TextAlignment.Center;

// 18.0J
rpt.Document.Pages[0].TextAlignment = GrapeCity.ActiveReports.Document.Section.TextAlignment.Center;